3.11市民ネット深谷のブログ

脱原発をメインにメンバーが気の向くまま書きます。

川内原発再稼働に反対しよう!

国内の原発(48基)すべてが稼働していない状態で1年以上経過しています。この間、電力が足りなくなったことがあったでしょうか。
安倍政権は、川内原発を皮切りに、原発の再稼働をもくろんでおり、着実に駒を進めています。福島原発事故の原因が未だ分からず、事態の収束もままならならい状況で、彼らは何に駆り立てられているのでしょうか?

彼らのレトリックは、子どもだましそのものです。それに対して大手マスコミは、そのまやかしを暴こうとはしていません。国民も借りてきた猫のごとく従順に見えます。各種世論調査では、原発反対派が多数を占めています。しかし、そのことが安倍政権の方針を変えるまでの影響力とはなっていません。なんとも歯痒いことです。しかし、私たちは見過ごすことはできません。子どもだましのレトリックをそのままにしている大人が、子どもたちの未来を守れるのでしょうか。

2014年7月16日 規制委員会の田中委員長は、「基準の適合性を審査した。安全だということは申し上げない」と述べ、審査は必ずしも原発の安全性を評価したものではないと明確に言っています。

これを受けて、翌日、菅官房長官は、「規制委が責任を持って安全かどうかをチェックするわけだから、その判断に委ねる」と、新規制基準に合格した=安全と言い換えを始めました。一般的に考えれば袋だたきにあうような発言ですが、そうとはなりませんでした。

安倍首相は、2014年9月22日、国連総会の合間に行われたワールド・リーダーズ・フォーラム(ニューヨーク)で「原子力発電所の再稼働について、安全が再び100%確保されない限り行わない」と、国際的に約束しています。と言うことは、川内原発の再稼働は、100%安全が確保されたと言うことになります。(そんなことはあり得ませんよね)

さらに御嶽山の噴火を受けて、安倍首相は、川内原発の再稼働について、桜島などが御嶽山よりはるかに大規模に噴火した場合でも、安全性は確保されていると強調しています。これは、民主党田城郁参院議員が、「予知不能であったこの噴火は、自然からの警鐘として受け止めるべき。川内原発の再稼働を強引に推し進める安倍政権の姿勢を認めるわけにはいきません」とただした答弁で、「桜島を含む周辺の火山で今般、御嶽山で発生したよりもはるかに大きい規模の噴火が起こることを前提に、原子炉の安全性が損なわれないことを確認するなど、再稼働に求められる安全性は確保されている」、「いかなる事情よりも安全性を最優先させ、世界で最も厳しいレベルの規制基準に適合した」(2014年10月3日)と強調して、川内原発の再稼働は、火山の噴火如きでは止められないという姿勢を明らかにしています。

規制委員会の田中委員長は、安全だとは言っていません。しかし、判断するのは政治だとも言っています。安倍首相や管官房長官は、規制委員会の新規制基準に合格したのだから、安全のお墨付きが得られたとの言い換えを巧みに行い、既成事実化を謀っています。これって、国民に対する重大な背信行為ではないでしょうか。

ところで、鹿児島の伊藤裕一郎知事は、2014年11月7日記者会見して、九州電力川内原発1・2号機の再稼働について「やむを得ない」と再稼働の同意を表明しました。もしもの時に鹿児島県民の命や九州や西日本全域に被害がおよぶ可能性があるにもかかわらず、「やむを得なかった」ですますことができるでしょうか。大変無責任な言葉だと思います。一方この言葉こそ再稼働を進めている安倍政権の強引さを見事?に現していると言えましょう。原発事故が発生して福島と同じよううな事態になったとしても「やむを得なかった」で、安倍首相も管官房長官も宮沢経産大臣も鹿児島県知事も薩摩川内市長も田中規制委員会委員長もすますのでしょうか。

何回も言いますが、規制委員会の田中委員長は、新規制基準に合格したこと=安全だとは言っていません。安倍政権は、新規制基準に合格したのだから安全だと言い換えごまかしています。そして鹿児島県知事は「やむを得ない」と。要するに、何が何でも再稼働に持って行きたいという願望を具現化するために、規制委員会、安倍政権鹿児島県薩摩川内市大芝居を打っていると言うことです。こんな田舎芝居に大手マスコミは、足腰が重く、結果として、安倍政権のいいなりのように思えてなりません。

私たちは何度でも言います。子どもだましには引っかからないぞ!
誰が「安全だ」と言ったのかも永遠に胸に留めるぞ!