3.11市民ネット深谷のブログ

脱原発をメインにメンバーが気の向くまま書きます。

バラエティに富んだ抗議(金曜日国会周辺)

f:id:netfukaya311:20140117193313j:plainf:id:netfukaya311:20140118102409j:plain今年も金曜日官邸前抗議行動は続いています。2014年1月17日(金)に参加しましたので、このところの雰囲気なぞ記してみます。

金曜日というと、休み前ということもあり、窓際の身なれど何かと忙しいのです。抗議に行こうと思っても会議が入ったり、打合せが長引いたり、挙げ句の果て「決裁もらいたいので、まだ帰らないですよね」など部下に脅かされたり、断念することも多いのです。この日は、午前から行けそうな予感、午後からは参戦モードで仕事をします。といってもなるべく17:30までに退社出来るように段取りを組むということなのですが。幸いに厳寒期は18:30スタートということなので余裕です。ところが最後の会議が長引いてしまったため会社を出たのが17:40でした。

丸ノ内線霞ヶ関駅に着いたのが18:30。私のパターンは、まず、経産省前テントに行きエールを送ります。そして財務省脇の坂道を官邸前に向かいます。財務省上交差点まで来ると、コールやスピーチが聞こえ胸が高鳴ります。横断舗道を渡ると、抗議に来る人たちをスピーチや音楽で歓迎するかのような、このところすっかり定着している光景に出くわします。今まで、少し先で歌を歌っていた人たちも合流しています。ここは、官邸前と国会前エリアの交差点ですから、参加者は行ったり来たりする人エリアとなります。

私は、取りあえず官邸前に向かいます。すぐに、イラストをたくさん立てかけて抗議の意志を表している叔父さんがいます。何枚あるのでしょうか。道行く人にイラストについて熱く語っています。美輪さん迫力ある~と、見とれつつぐみ坂を登って行きます。いつもより少ないなあと感じながら官邸前まで行き、Uターン、ここは警察官の規制がきつく立ち止まれないのです。国会記者会館の出入り口付近は、たくさんの人で埋め尽くされています。外国人のテレビクルーが抗議の人にインタビューしています。警察官に注意されつつ立ち止まり、その模様を写真に撮りました。地下鉄の4番口まで下ると空きスペースがあり、今日の抗議場所を、ここに決めました。日の丸を振っている叔父さんが、声を掛けてきます。スマホで写真を撮っていたら、よく見えると感心。隣のご婦人が、「まったく、細川さんと宇都宮さんが密約して、宇都宮さん副知事でいいですよね」と、私は急ごしらえの都知事選プラカードを持っていたので、取りあえず「そうですよね~」なんて言って、コールにあわせて大きな声を出していました。

先ほどの外国メディアが舐めるように抗議の人たちを撮していきます。どうも都知事選での盛り上がりはないようなので、私も裏面のプラカードに変えて、抗議の声を挙げていたら、先ほどの外国メディアが立ち止まってプラカード(添付写真)をたっぷり撮っていきました。「おお~3.11市民ネット深谷の海外デビュー」(あとで見たのですが、アメリカのデモクラシー・ナウという放送局で、映っていましたねぇ(笑))この場所で30分ほど抗議して、ぐみ坂を下り国会前に向かいます。ぐみ坂舗道はきたときに比べだいぶ人が増えていて、嬉しくなりました。

先ほどの交差点を国会前方面に進むと、まず、「くり返すなフクシマ」の大段幕を掲げた寄せ書きコーナー、ここでいつもたんぽぽ舎のスケジュール表をもらいます。さらに進むと韓国舞踊の一団、次に大きなパネルを2枚設置して「汚染水は完全にコントロールされている」について、安倍首相のウソを暴いている若者(まじめ~)、まるで「原爆の図」のような絵で抗議する若者、一人で国会に向かって抗議のブブセラを吹きつける若者(おそらく彼は時間いっぱい吹き続けるのだ)。そしてキヨシローリスペクトの人たち。道路側でキヨシローの写真に「主権ハ売ルナ」の文字、しゃがみ込んで写真を撮っていたらヘルメット叔父さんが話しかけてきた。「こっちも撮ってよ」裏(表)は、「カラダハ売ッテモ」の文字、「カラダハ体でなく賃労働などだよ~」、この人としばし雑談していると、通りがかりの人が私に、「今、国家前に宇都宮さん来てますよ」と、知り合い?そんな分けない。国会前あたりを眺めてもそれほど盛り上がっていない。

次にローソクエリアとゲリラカフェ。結構人だかりがしていた。「いろんな抗議の仕方がありますが、私たちは声を張り上げない、静かにロウソクの火を灯し、自然エネルギーへの転換をアピールしてます」と言っていたが、いつもと違い妙に騒がしい。ふと見ると、このグループの女性がパソコンに映し出された人と会話している。「何してるんですか」と問うと、「小熊先生と繋がっているのです、彼女は外人なのよ?」訳のわからない冗談を聞いてたら、私にどうぞとパソコンを持ってきた。なんと、スカイプでメキシコにいる小熊先生と繋がっているのだ。不意にむけられたので驚き、ろくな会話も出来なかった。「小熊先生ですよね。私は埼玉の深谷というところで、ビジャクながら脱原発運動をやってるんですが、先生の「原発を止める人々」を、私たちのホームページで紹介しました。50人の証言はいいですね。ほんと勇気づけられますよ」こんな会話しました。メキシコは午前4時だという、このために早起きか、誰が渡りをつけるのだろうか。

次に、寒くて隣のゲリラカフェでお茶でもと思ったのだが、意外に混んでいて断念し、国会正面エリアに向かいます。今日は1月17日、阪神淡路大震災から19年、スピーチする人たちも、都知事選よりこっちか。私も聞きながら19年前が蘇る。仕事でも、あのときの経験があるから、今回の東日本大震災は、右往左往することなく対処できたと思うのです。焼け野原となった駅前商店街、破壊のエネルギーが筋のように横切った商店街、ビルが押しつぶされた三宮の繁華街。胸が痛みます。

最後は、国会前の横断歩道を渡りファミリーエリアに、いつものパターンだ。ここに機動隊バスが2台。めっきり少なくなった警察官だが、ここはあまり変わらない、むしろその分目立ちます。去年は田中康夫さんが白い風船を配っていたところです。自転車隊も相変わらずこの場所を起点としています。今回は外国人の方も見えます。どこかで見た顔だが、ヘルメットで良くわからない。いつの間にかここに合流してリレーコールなぞ繰り広げているエレキギターのお兄さん、明日香さんにバトンタッチ。彼女の甲高いコール、すっかり名物ですが、時計を身ながら8時きっかりに終了。「今日の抗議は終わりです。寒い中ありがとうございました。原発なくすまで声を挙げ続けましょう」(おそらくこんなこを言っていた)。私の感覚では、本日の参加人数は、1,000人~1,500人と言ったところと思います。寒いこともあり参加者も減少していますが、その分、抗議の形態が多様化しているように感じました。寒い中、毎週、毎週、抗議に通う人たち、設営、撤去、誘導など行う反原連の人たち、ほんとうに頭が下がります。(今仁)